インドネシア「あるある」(その3)

2021.11.1

企業支援

今回は、「インドネシア人あるある」です。

あるあるその1:「とにかく時間にルーズである」
・まあ時間を守らない。出勤時の遅刻、アポイント時間の遅れやすっぽかしは良く起こります。理由を問うと、多いのが「渋滞していたから」というものです。渋滞は当たり前なのだから早めに出るとかはまずありません。多分考えもしないのでしょう。
・インドネシア語にbesokという言葉があります。直訳すれば「次の」という意味です。hari besok は明日(次の日)、minggu besok は来週(次の週、以下同様)、bulan besokは来月、tahun besokは来年といった具合です。ところが、日常会話では明日という意味で使われることが多いです。辞書アプリ等でも平気で「besok=明日」と掲載されていたりします。文法的にきちんと言えばhari besokとなるはずで、hariがついていないbesokは「明日」ではなく、「次の」○○になるはずですが。
仕事を完了せず帰宅しようとするスタッフに「あの仕事はいつ出来るんだ?」と問いかけると「besok yah~」との回答。ああ、明日には出来るのかと安堵するも束の間、翌日全く同じシチュエーションで問いかけても、悪気も申し訳なさも無い顔で「besok yah~」の繰返しです。
締切りや決め事にもルーズです。こちらの勘違いを利用されている様な気もしますが。

インドネシアは5,110kmと東西に非常に長く連なる、1万3,466もの大小の島により構成された、世界最多の島嶼を抱える島国です。島々は赤道にまたがっており、その気候は熱帯気候になります。基本的に高温多湿で雨季には大量の雨が降ります。ユーラシアプレートやオーストラリアプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートなどが混在・隣接する、環太平洋火山帯(環太平洋造山帯)の中にあり、そのため国内に129の活火山を含め火山が大変多く地域の土壌の肥沃化にも役立ってきました。基本的に農業国、米や野菜、果物は豊富にとれ、漁業も盛んです。
要するに、ガシガシ・きりきりやらなくても、衣食住に困らないのです。
極端な言い方になりますが、暑ければ服を脱げばよい、米と野菜は簡単に手に入るのでお腹がすいても食物には困らない、という訳です。因みにスポーツも流行っていません。特に屋外系はそうです。理由を問えば「暑いから」と当然といえば当然の答えが返ってきます。

あるあるその2:「親切な人が多いが、あまりあてにしない方が良い」
・ショッピングセンターとかで、店員さんに趣旨が伝わらなくて困っていたりします。するとどこからともなく誰かが寄ってきます。こちらの話を聞いてくれます。でも、何もせず微笑みながらそのまま去っていきます。えっ?何だったの?みたいなことになります。
なお、大都市の例にもれず、物取り・スリ狙いで寄ってくる人も多いので、去っていかない場合は要注意です。
・インドネシアの住所は通りの名前と番地(例えば、Jalan Mustika 50)で構成されていますが、50という番号の振り方が結構いい加減だったりして、大きなビルならいざしらず、2階程度の事務所だと目的地が分からなくなることが多々あります。そんな時はドライバーが店舗に寄ったり、事務所には大抵いる守衛をつかまえて道を聞きますが、皆必ず親切に教えてくれます。車に残っている私を見て会釈をしたりしてくれます。ところが、その情報が全くあてにならないことが多いのです。同じ場所を行ったり来たりすることはよくあります。