インドネシア「あるある」(その2)

2021.10.25

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インドネシア「あるある」の第2弾です。

あるあるその3:「毎日ゲリラ豪雨が発生する」
・日本では最近はよく目にしますが、ジャカルタのゲリラ豪雨は、そのゲリラ具合と頻度が日本と全く違います。
さっきまでピーカンの晴天だったのに、一瞬にして黒雲たちこめ、雷鳴がとどろき、大豪雨となります。でも30分も経たないのに、もとの晴天に戻ったりもします。
・豪雨をもたらす黒雲は小さくて動きが早いです。ゴルフをしていた時、ティーショットを打ち終えて歩き始めるとキャディが傘を差しだしたので、え?とキャディと目が合うとグリーンの方を指し示しました。同じホールの400ヤード先のグリーン上は大豪雨でしたが、黒雲は私達の頭上を通り越していったので私達がグリーンに上がった時には傘はたたんでいた、なんてこともありました。大きな道路の片側の路上はビショビショ、反対側は濡れていない、なんてこともあります。
・マンションの上層階に住んでいると夜中の豪雨時には四方八方で雷光がきらめき、それもゲーム・アニメ・特撮映画のCG処理の如き立派な雷光で、それは壮観です。雷嫌いにはたまったものではないですが。

ジャカルタは赤道直下、ジャワ海に面した熱帯気候のど真ん中の都市です。海からあがる水蒸気をたっぷり貯めこんだ雲は南に流れる途中でもたなくなって豪雨をはきだすのです。

あるあるその4:「短縮して『ネシア』と呼ばない方が良い」
・意外と意識されていませんが、「ネシア」と呼ぶと侮蔑語になります。昔、日本や隣国でもそんな短縮形の呼び方がありましたがそれと同じです。そんなに嫌な顔はされないと思いますが、心の中で馬鹿にされていると思われてしまいますので要注意です(因みに、バングラデシュを「バングラ」と呼ぶのも同じです。)。
・では短縮して『インド』かというと、そんな呼び方は聞いたことがありません。Indo Mi(インドミー、インスタントラーメン最大手です)、Indo Cement、Indo Mobileなど社名に「Indo」を用いる会社はたくさんありますが、自国名を『インド』という人はいません。インドネシアと略さずに呼びましょう。なお、我々のよく知るインドの英語名はインディア。社名に国名をつける場合はIndean ○○になります。

インドネシアとはマレー語で「島のインド」の意味で、歴史的にその文化的母国でもあったインドとの関係から来ている国名です。インドネシアの国旗は上下二筋の赤と白、これはヒンドゥー教の神ビシュヌの特性である勇気と純潔を象徴しています。またその国章もヒンドゥー教の神鳥であるガルーダが翼を広げた姿を示しています。
インドネシアの宗教分布はイスラム教徒が87.2%で、ヒンドゥー教徒はわずか1.6%に過ぎませんが、ヒンドゥー文化がインドネシア独立の前からその地に根付いていた、特に文化的中心であり最大人口の住むジャワ島に顕著であるということから、採用されたと思われます。
インドネシア国営航空会社の名前もガルーダです。お土産物屋にもガルーダの木彫りは多くみかけます。


次回からは、「インドネシア人あるある」です。