実践的「新規創業のココロ」(完)

2021.07.16

企業支援

(実践的「新規創業のココロ」の付け足し第3話です。  

過日記載しましたきくらげ栽培について続編で少しご紹介します。
きくらげは、放置された倉庫やビニールハウス、埋まらないテナントビルの地下倉庫みたいな空きスペースに棚を組んで、お当番が毎日霧吹きでしゅっしゅっと吹けば、にょきにょき生えてきます。特別なノウハウが要らず、余剰人材の有効活用にもなります。そんな目論見から検討を始めました。98%が中国産の乾燥もので、かのリンガーハットさんが国産野菜100%を打ち出した時に困ったのがきくらげだとか。堂々と国内産をアピールできるなら日本経営の中華料理屋で欲しいところはいっぱいあるはずと思い、知り合いのスーパーの役員に伺うと、「安定して出るなら、仕入れたい一品ではある」との嬉しいお言葉をいただきました。地元の産直市場で生きくらげを見ると100g300円を超えるお値段なのに結構人気商品です。高い付加価値で、出口マーケットも確保できそうです。
種苗もあるもので、かなりのシェアを持つ菌床種苗会社がある群馬の桐生に行ってきました。
一株数百円の種苗でモデルは2,000円弱の生産価格です。きくらげはシイタケ生産が止まる夏場に生産できるのでシイタケ農家の裏作としておすすめだそうで、シイタケ併用で一定の株数が置ければ十分に個人事業として生計が立てられそうな感じです。販路の紹介支援もやっていただけるので、創業数年で数千万円の収益が出せそうな夢のある事業に思えました。ではなぜ、国内で浸透しないのか…最大のネックは収穫とパッキングに人手がかかる点だそうです。そういえば、日本一のシェアで高い付加価値の豊橋の大葉もそうだったなあ、と納得しました。ここをうまくさばけるオペレーションが工夫できれば是非チャレンジしたいと思った次第でありました。
 どなたかチャレンジしてみたい方がおられましたら、エール・ビジネスコンサルティングがブレインとしてあなたの夢の実現のお手伝いいたします。
https://yellbizlaw.com/